好き嫌い

コーヒーを好きになってもらおう、ということをよく考えます。仕事だし当たり前なのですが。

けど、好き嫌いっていうのは理由とか理屈ではなくて、なんとなくでしかも瞬時にして決まるものだと思う。

はじめて来店された、自分の父親より年上であろう割腹のある生活指導部長風のお客さんに「また来るわ、人間的にも気に入った」と言われたことがあった。
こちらは特別なサービスをした訳ではないし、その方も特別にコーヒーが好きという訳ではない様子(もちろん、そんな方も大歓迎ですよ)。
すごく嬉しいし、ありがたい言葉を頂戴したわけですが、相手は自分の何を知っているのかといえばねぇ。お互い大して何も知らないということです。
けど、そう判断してくれたのです。
そういうもんなんだ、むしろ理由や理屈で説明出来てしまうとその魔力が消えるんではないか。
嫌いっていうのも同じ。嫌いな理由がはっきりとあれば好きになれる可能性もあるってことです。

それにしても最近は判断が難しくて、発言がしにくいっていう世の中の空気を強く感じますね。
モヤモヤする!